2020年4月度の実務従事「EC事業の強化支援」に参加している朝日です。
今回は前回の社長ヒアリングを踏まえ、大まかな提案の内容を議論しましたので、そのもようをレポート致します。
まずは前回の振り返りとして、クライアント(食品製造業)の社長が仰っていた内容の振り返りを全員で行いました。
メンバーの方が丁寧に議事を取って下さっていたため、スムーズ進めることができました。ヒアリング前に役割を決めていたことがここでも功を奏しました。
多くのヒアリング事項がありましたが、社長の悩み・希望としては概ね以下の通りであるとの共通認識を得ました。
1.既存顧客の高齢化が進行し、リピートが少なくなってきている
2.若年~中年層の顧客を新規顧客として開拓できていない
3.チャネルとしてWebを活用したマーケティング・販売に力を入れたい
4.将来的には自社製品に関連した食品の事業を展開したい
今回は社長の言葉の中に具体的な悩みや今後の方向性が示されていたため、これらを骨子に議論を深めていきます。
全体戦略としての方向性は、上記を解決していくことで意見の一致を見ましたが、個別の戦略(戦術)レベルになると各自さまざまな意見があることが判明しました。
そこで今回は、マーケティングの案件であることから「4P」を焦点に戦略を構築することにしました。
ただし、Price(価格)戦略は必要最小限に留めることにしました。
経営資源に制限のある中小企業にとって、価格戦略を前面に押し出すことはリスクが高いと判断したためです。
一方、ターゲットに関しては、当初「既存顧客(高齢者)以外」という視点に捕らわれ、20~50代という極めて漠然とした範囲で議論していました。
そこで筆者から、ターゲットセグメントをデモグラフィック・ジオグラフィック・サイコグラフィックの切り口で想定する案を示し、この視点で検討することになりました。
今回はここでタイムアップとなったため、次回に向け、各自ターゲットセグメントおよび4Pの視点でどんな戦略が考えられるか、宿題とすることで終了しました。
次回はより具体的に戦略を詰めていきます。
CFJの実務従事サービスのお知らせメルマガ
メールアドレスをご登録いただきましたら、最新の案件情報や中小企業診断士としてスキルアップできるコラム等を真っ先にお知らせいたします。情報を逃したくない方は、メールマガジンにご登録ください。
※必要事項を入力後【送信】ボタンをクリックしてください。